メニューのない店
僕が「もつ好き」なのは、個人的に有名な話。
2002年、中国福建省アモイ市に滞在していた時に
昼食にと会社のスタッフに近くの店に連れて行ってもらったことがある。
その店は、看板らしきものも無く普通の家かと思うようなところ。
老板(店主)とスタッフは仲が良い様子で何か話していたので
もう何回も来ているのだろう。
庶民的な店のほうが断然美味いことは経験済みなので
どんな美味しいものが頂けるか期待をモツ。
その店にはメニューが見当たらず、オーダーはスタッフ任せ。
多分、こんな会話をしている。
スタッフ「今日は、何ができる?」
老板「良いのがあるぞ、まあ、冷蔵庫を見てくれ」
冷蔵庫を開けるスタッフ。
スタッフ「おっ! ○○魚があるじゃないか!」
老板「知ってるね~。これは、○○すると美味いんだ。」
スタッフ「じゃあ、 ○○魚を○○したのをひとつ、それから・・・」
そんなやり取りの後、スタッフが僕に向かって
「なにか食べたいものある?」
実は、冷蔵庫を開けた時から目をつけていたものがある。
牛か豚かはわからないが、腸と思われるもの。
それを指差すと
スタッフ「これを食いたいのか? 何だかわかっているのか?」
腸のことを中国語で言えなかったので
下っ腹の辺りを指差した。
いわゆる、部位サイン。
スタッフは、サムズアップ。
「腸だとわかっているならOK」
「お前のモツ好きは了解した」
「その部位サイン、いいね」
「そういう答え方もあるか」
なんて意味が含まれたサムズアップだと思う。
老板は、自分の腸のあたりを指で示し
そのあと、中華鍋で炒めるようなしぐさ。
いわゆる「調理の部位サイン」
しばらく、スタッフとぎこちない会話をしながら待つ。
出てきた料理といえば
飯は、おひつで出てきて食い放題。
自慢の魚は、おいしいのだが小骨が多くて食いにくい。
で、僕はもっぱら腸というかモツ。 腸旨いといった感じか。
その店には2、3回行ったが、
その後、開発の立ち退きで無くなったようだ。
今となっては、アモイでの思い出の食事。
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なんにする?
しめす 調理の
部位サイン
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No.912
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